263 : 「足」[sage] 投稿日:2014/09/20(土) 19:04:41.60 ID:POzATvRa0 [2/4回(PC)]
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    「足」
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       僕は歌に引き寄せられて、ここに足を踏み始めました。

                   風に乗ったそれを掴もうと、歩みました。
                  嵐に消えたそれを忘れようと、歩みました。

                                 _  ,......,, _,,......、.   
                            .      ,i;::;,'  `ヽ;::;:`i `;;)  
                                 i;::;'‐   -‐i;;:;i   
                                i::;i `‐' `‐' i:;:;:i 
                        :    : _  (.i::;i"  __  "i;:;i~)  
                       ( ̄ ̄` '丿   i:::i、.._`‐'  ,,i;;;':ヾ; 
                          ̄ ̄ `─‐--─/ `ー'"|─‐-、  
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                                 ヽ     | /   
                                  ヽ___ l~"、っ
                                  | l l l |ー-'
                                    | l l  l |
                                  i'. l l  l  !
                        ,,  '' '" """  ` i  ̄i ̄"'  ''' """ "''""
                ,,.. "''' " ""            |  |          
             '""""                /⌒i   i⌒ヽ
           ""                     ̄ ̄   ` ー '
264 : ( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2014/09/20(土) 19:05:07.15 ID:POzATvRa0 [3/4回(PC)]
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                      どちらも辿り着けませんでした。

                    僕の想いは脆弱で、歪曲していて、自分勝手です。

                            苦しいと逃げ出します。
                            悲しいと惑い続けます。
                            何だか敗走ばかりです。

                                 ∧∧    ∧_∧
                             (゚Д゚,,)  ( ・Д・)
                             ( V  )  (::::::<V>)
                             │  │   |:::::::|:::::|
                             (,,/ J   (__)_)
265 : ( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2014/09/20(土) 19:06:14.13 ID:POzATvRa0 [4/4回(PC)]
        ;l__i" ̄`-‐,
          l    ノ             それでもここに、踏み留まるのでしょう。
          ヽ/"~ヽ       残響の消えた世界でも、ちょっとだけ丈夫になった僕の足が朽ちるまで。
           {}   ヽ
           |     i        その目に見透かされても、背けられても、僕は信じ続けるのだから。
           |     | 
            |:    :|
          i'     ヽ        
          ,!'     ., 、'     _
          .ヽ、_,/ ヽ二二二"ノ    そう、時の中で忘れ去ってしまうのが悲しすぎるから、あの夕焼けに向かって今日も想います。
           |  ,i                    遠い空で、まだ見ぬ景色を描いているだろうあなたに、祝福を、と。
            |   |  
             |   |
           !、  |      、-、
           |  |      ヽヽ
            |, :|       "  _
              |'  'i.......       ヽヽ
         (⌒`-ー)::::::;::..      ヽ ヽ


そして僕は留まり続けます。あなたの居ない景色に。
でも、ふと振り返るかもしれないあなたが、少しでも喜んでくれたらいいな、と思っている景色へと。
この足は、あなたがくれたものだから。