67 名無しのAA書きさん :2020/01/20(月) 17:30:14

ラストウィンドウ 真夜中の約束

◇ウイッシュルームをプレイしてからがオススメ

この作品、直接的なストーリーの続きではないけれど、主人公のカイルハイドをはじめ、犯罪組織やらなんやら、
前作の知識が前提になっている部分があるので、
これからプレイするよりも前作の「ウイッシュルーム」をどうかプレイしてください。

ストーリーや舞台は大きく違うけど、
ハードボイルドな雰囲気やあまり派手じゃない感じや、カイルのキャラとかそういうのは似ているので。

そのウイッシュルームがいまいちだったら、これもスルーしていいし、ヒットしたら、こっちも楽しさを保証してくれる出来。

68 名無しのAA書きさん :2020/01/20(月) 17:32:47

◇サウンドノベル用のカスタマイズ

サウンドノベルとしてちゃんとしてる
時折挟む線画でキャラの雰囲気とか分かるし、シナリオもやっぱり普通の小説だったら書いちゃいけない脇道とか、
要するにサブキャラとか生活に接する些細な場所とか、なんかカフェ周りとか、そこまで重要じゃない人も書くんだけど、
これはゲームだとけっこうおもしろいです。

それは水増しじゃないと思う。
その空間とか彼のこう無駄も含めた歩みみたいなもの、そういうのは世界観とか雰囲気に還元されるのだけど、
そういうのは抜群にイイ。

ハードボイルドというか、
そういうの日本の小説だとマイナーになっちゃったけど、それが却ってこのゲームで出来てるんす。

ねー、行きつけの食事込みのカフェのマスターとか、隣人のストミュー崩れとか、確かに無駄なんだけど、
あの、こう、そのクリスマスとかのやり取りとか、ものすごく好きです。

なんか、メインにあんまり関係ないからこそ、救われてしまうような。

ただ、前作は色気とか恋愛チックみたいなものを、謎ヒロインとかちっちゃな女の子がカバーしてたけど、
今作はそういう分かりやすいそういうのが薄まっているので、それは良くも悪くもキャッチ―から離れ、
渋い意味でのイイ感じを作ってるんだろう。

ただ、悪いところはあって、前作から続いちゃうけど、謎解きがこう無理やり入れた感じもあるし、
そんなに面白くもないし、やっぱり詰まっちゃう部分があって、攻略サイトが無いとテンポが悪くなるし。
これ、無くても良かったと思う。
謎解きじゃなくてインタラクティブな演出として、そういうのやったらよかった気がする。

あとは音周りがイマイチで、特にセリフと共にドラクエみたいなポポポポ音がするのは、なんか違和感。
ほんとうはハード性能と予算さえあれば、声優を当てたかったんだろうな。ってのが見える。

69 名無しのAA書きさん :2020/01/20(月) 17:33:53


◇さらば、カイルハイド

これね、特に終わった後の余韻が凄くよかった。
なんか充実した読後感がありつつ、ちょっと寂しい感じ。
それは「ウイッシュルーム」と甲乙つけがたいよな。
で、こういうのは開発元のCINGがこのゲーム発売直後に倒産しちゃって、
もう二度とカイルハイドのこの物語は作られない、という寂しさもあって。

うん、ほんとはさ、神宮寺探偵みたいにシリーズ化して、今ならスマホ? とかそんなアリエナイ夢が悲しいけれど、
神宮寺もマンネリしちゃってるから、この去り際こそ、ハードボイルドの渋さなのだろう。

続きを妄想させつつ、二作で終わったからこそ、良いんでしょうね。

あと、サマー、地味に頑張った!