439 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2019/08/29(木) 22:23:50.06 ID:1t4ympsU0 [2/5]
◇どきどきポヤッチオ

◇特化

特殊なゲームなんだけど、このレビューがわかりやすいと思う。
https://www.inside-games.jp/article/2018/09/10/117244.html

似たような感覚は「ルーンファクトリー4」の村の感じ?
でも、ルーンファクトリーはバトルとか牧場とか錬金とかモンスター仲間とか採掘とか、どんどんやることを広げて詰め込んでいったんだけど。
ポヤッチオはとにかく「村」と「村人」に集中させて、他の物を省いている。その代わり村は濃厚な密度。イベントがどんどん起こる。

そこらへん似ているけれど、対極的な作品。

上のレビューだと9月に遊んでも良いらしいけれど、やっぱりリアルタイムで8月に、ちまちまと少しずつ遊べてよかったと思う。
攻略情報をシャットアウトして遊んだんで、逃したイベントも沢山だし、エンディングも狙っていた女の子を逃した感じだし、
心残りはあるけれど、そのちょっと迷いながら手探りで過ごして、思い残しややり残したことがある、って言うのも懐かしい体験です。

小学生の宿題的な、小学生3年ごろ、長すぎる夏休みになにやったらいいんだーってぼーっとしてたら、宿題が終わんない。
そうだ、自由工作はオヤジと本棚を作って済まそう、とか。

やり残した部分はまたやろうと思います。公式ガイドブックも買いました。でもやっぱりやるのは来年の夏になるんだろうな。
その時にあらためてレビューできたらと思うんだけど、その時にまだネットとかこのスレとかやってるんだろうか。

440 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2019/08/29(木) 22:27:28.51 ID:1t4ympsU0 [3/5]
◇人と人の間

人物キャラ評は、自分はちょっと特殊で、こんな感じを重視してます。
そのキャラがどんな倫理や価値観を持っているかよりも、その人とその人の間の交流とかやり取りとか感情の動き。
とかそこら辺の作り込みを自分は評価するというか、好きなんです。
その意味ではこのゲームは古いんですけれど、最上位の一つに位置すると思います。
(最近ではFE風化雪月がイイ感じだった)

ゲームのキャラの描写の仕方を、ざっくりと強引に分類わけすると。




Aってキャラ
  クール、剣豪、カッコいい顔

                       Bってキャラ
                          萌え―。かわいーグラフィック。お洒落。

  Cってキャラ
    コミカル。だけど凄腕。

そういう風に各キャラの特徴が明確ではっきりしていて、その個性の作り込みが凄くて面白い作品もあるにはある。
けれど、AとBのキャラってあまり交流しない。主人公も何となくAってキャラと一緒にいて、そんなに関係がドラマチックに動かない。
そういうの、ちょっと苦手です。
スマホゲーで、キャラクタをガチャで当てる作品とかだと、その各キャラの個人は凄く作り込まれているけど、
そのキャラ間の交流とかドラマとかが薄い感じがして、それは偏見かもしれないけれど、それがスマホゲーに手を出さない理由になっている。




              A
            ↑ ↓

            主人公  ←→ C

            ↓ ↑
             B

こういう風に主人公を中心とした人間関係の変化を描くのが、それがゲームをやる意味だと思う。
特にプレイヤーの意思で、ゲームの操作によって、流れる感情の深さや、関係が深まったりするの。

そういうのを重視したのが、ギャルゲーとか恋愛ゲームだと思うんだけど、そこまで専門化しないで。
そういう人のつながりを重視したRPGとかが好き。MoonとかFFTとか10は好き。13は大嫌い。

441 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2019/08/29(木) 22:30:34.93 ID:1t4ympsU0 [4/5]




              A  ←→  B

             ↑↓       ↑↓

            主人公   ←→ C

これがポヤッチオの形で。
要するに、主人公と関係ない村人Aと村人Bの関係というところまで、ちゃんと考えて作っている。

村人25人全員が何らかの感情を他の24人に抱いていて、そこらへんは、質問という形で聞けたりする。
実際に交流をするのは、25人全員仲良くというわけじゃなくて、
村社会から浮いた風来坊や怪しい人が居たりすれば、仲良し女の子2人組とか、だべったりする男の子集団とかいる。

それはリアルの村社会でもそうだろうと。

そういう意味でかなりリアルに迫ってます。

それを支えるのが膨大なイベントで、イベントと言ってもテキストなんだけど、ちゃんと考えられていて、
村人Aの話題が主人公と自分だけじゃなくて、Aくんが「Bちゃんってかわいいよね」とか「CくんとDちゃんってさ」って話しかけたりする。

そこらへんもリアルです。
ゲームだと主人公というように、プレイヤーは主役にならなくちゃいけなくて、村人もプレイヤーの為に語り掛ける、
というのが主になっていて、そこらへん、確かにあまりにゲームっぽいところだったんだなと思う。

だから人と人の間というのが凄く描けてます。主人公と村人との間も、村人と他の村人との間も、なんとなくですがひと夏の間に、伝わってくる。
最初はわかんないと思うんだけど、1日を繰り返しているうちにあいつとあいつは仲いいんだとか、あの人ってモテルンンダナとか。
そういうの知っていくのが楽しみ。

世間話でも。「なー、なー、太郎! ヒデとジュンコって付き合ってんだぜ」
という会話ってあって、そこをこの年代でゲーム中に再現しているのは、とても凄いと思う。
そこまで描く必要のないゲームもあるし、2の段階ですら描けないRPGもある中で。

ただ、頻繁に選択肢が出るんだけど、どうもそれが選んでいるというよりも、嫌われないような選択をしている気分になるような、
選択肢ばかりで、お世辞を言っているような気分になって、そこは好感度前提のゲームっぽさがある。

挨拶するのも良いね。
村人に会ったら挨拶をしてくれる。こちらが挨拶をすると応えてくれる。それでちょっと覚えてくれたり気に入ってくれたりする。
それだけじゃなくて、街角で村人Aと村人Bがあっても、お互いに挨拶をしたりする。
そこを作り込んだのは、正にその人間関係を広い目で捉えていることの表れだと思う。

442 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん[sage] 投稿日:2019/08/29(木) 22:32:32.40 ID:1t4ympsU0 [5/5]
◇展望

難点はある。
常にタイムが22:32みたいに分刻みで表示されていて、それで時間を追われる感じを出し過ぎている。
上のレビューにあるように、スローライフなんだから、そこまで細かく時に追われる感じを出さなくても良かったかな。
シンボルというか時計の絵とかで、時間を伝えたり、ワンクッションあっても。とか。

お使いのメモは、ワンボタンでショートカットみたいなのが欲しくなる。頻繁に使うのでちょっとめんどくさくなる。

昔のゲームなのでグラフィック、キャラの性格みたいなのが古い。それはそれで愛着は湧くが。

なんか特別な日、祭りの日とか、日曜日はちょっと違うことをする、とかそういうのが欲しくなる。

次回作に期待、とか言いたくなるけれど、これが単発で終わってしまったのは、ちょっと悲しいですね。
ブランドが無かったからか。発売元がマイナーだからか。やっぱりめちゃくちゃ作るのシンドイからか。

その渇きを持ちつつ、来年の夏もゲームの舞台となるプレルコルダンを訪れることになるのだろう。